龍田(たつた)
- 真辮 紬
- 2024年4月1日
- 読了時間: 10分
更新日:2024年10月15日

原型:ミニリュウ♀
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参考台詞:
『ぼくは、ぼく!兄さま(あにさま)たちとおそろいがいいから、ぼく!』
『けっぱれー!おぼろ兄さま!』
『キュウコ兄さまだけが最後の大切な人だから…。もう人を食らいたくない。』
『もういやじゃ…ぼくがおったら、みんな不幸になる。』
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概要
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『pkg世界(SV外伝)』に登場する人物。
キタカミ編メインキャラクターの一人。
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プロフィール
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名前:龍田(たつた)
年齢:7歳(享年)
身長:117cm
一人称:ぼく
二人称:あなた
誕生日:3月28日
誕生花:タツタソウ
家族:祖父母・両親・兄二人
他血縁者:分家
知情意:意
名前の由来:植物の『タツタソウ』と、秋の女神であり季語の『竜田姫』(春の女神である佐保姫の対)と、『龍田比売命』から
※イメージCV・曲
イメージCV:
イメージソング:
『OMATSURI/新居昭乃』
『自傷無色/ササノマリイ』
『いなくなりたくなる夜だ/可不』
『ザムザ/てにをは』
『灯火/syudou』(龍田→朧・灸辜)
『夜祭り/てにをは』(樹沙羅(土地神)→龍田)
『いちぬけ/能登麻美子』(樹沙羅(土地神)→龍田)
『さよならごっこ/amazarashi』(佐保姫→龍田)
イメージカラー:水色・白色・薄紫色
イメージフラワー:タツタソウ
花言葉:『遠慮』
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人物
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とある地方の禁足地に存在する、キタカミノサトの里長の長女。三兄妹の末っ子。
いつも明るく前向き。少々活発な所もある女の子。
一人称は、兄二人とお揃いがいいとの理由から『ぼく』
里の者からも家族からも愛されてすくすくと真っ直ぐに育つ。
出てはいけないと言われている里の外の世界に興味がある。
里の伝統的なお祭りである『オモテマツリ』で出逢った不思議な女の子と友達になり、それ以降、里の祭りには二人一緒に参加して楽しんでいる。
実は小さめなツノが悩み。
「いつか兄たちのように立派なツノになりますように」とお星さまに毎晩お願いをしている。
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過去
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※カニバ系の描写があります。苦手な方はご注意ください。
何不自由なく4歳まですくすくと健康に育つ。
4歳の時、里の伝統的なお祭りである『オモテマツリ』で出逢った女の子、佐保姫(さほひめ)と友達になる。
里でも恐れられている『オニガヤマ』の山奥に暮らす佐保姫は、キタカミノサトの外から来た人間で、共に里の外から来た男と住んでいた。
外の世界に憧れていた龍田はいつか共に佐保姫の故郷に行くことが夢だった。
5歳の時、興味本位で里の外に少し出てしまい、そこで出逢った男たちに襲われる。
犯され、薄れゆく意識の中で薬を飲まされた事は朧気に覚えており、偶然通りかかった佐保姫に保護され里へ戻るも、その日から『人を食らいたい』という衝動に悩まされる。
しかもその衝動は身内を目にした時しか起こらず、それ以外のモノは何も受け付けない身体となってしまい、精神的にも肉体的にも限界が来た龍田は、ある日、食人衝動が抑えられず父を食い殺してしまう。
そしてその現場を一番上の兄である灸辜(キュウコ)に見られてしまうが、この時兄も別件で精神を病んでおり、「龍田は何も心配しなくていい。」と兄が代わりに父の遺体の処理をし、里全体に火を放ち弟妹以外の人間を燃やし尽くした。(詳細は灸辜の設定ページで)
兄たちと共に炎に包まれる里から逃げようとした時、里に下りてきた佐保姫と再会するも、血だらけで里から逃げようとしている龍田の姿を見て、佐保姫と共に住んでいる男を殺した犯人ではないかと疑われる。
佐保姫の「あの人、里が燃えているからって出て行ったきり戻ってこないの。佐保の大事な人はどこ?」「たつたちゃん何か知ってるんでしょ?その血、たつたちゃんの血じゃないよね…?」という問いに、『これは父の血肉を食らった時の血で、里に火を放ったのは兄であり、自分も関与している』とは言い出せず、無言になった龍田を見て、炎の中男を探しに里へ駆け出した佐保姫とはここで完全に決別することになる。
その後、龍田の急な発病に違和感を覚えた兄たちは、独自にこの病を植え付けた原因と解毒の方法を探しつつ、里外に住む遠縁の人間を殺してまわり、少しずつその血肉を与えようとする。
しかし龍田は、父を食い殺してしまった罪悪感から人食への抵抗が酷くなっており、どんどんやつれていく。
血肉しか受け付けず、兄が買ってきてくれた大好きなりんご飴すら味はせず、ただの異物として認識し、吐き戻してしまうようになった自分の身体に涙が止まらなかった。
おぼろ(二番目の兄)はそんな龍田の姿を見ていられず、全てをキュウコに託し、自害。
その血肉を龍田に差し出す。
泣き叫びながらおぼろの血肉を食らい、一事は回復した龍田だったが精神に引き摺られ肉体はまたしても疲弊していく。
ついには自分の腕すらも差し出す兄だったが、龍田は「キュウコ兄さまだけが最後の大切な人だから…。もう人を食らいたくない。」と頑なに拒絶し、兄の前から姿を消す。
ある日、ぼろぼろの状態で森を彷徨っていた龍田は、燃えた里から命からがら逃げだしてきた里の生き残りに悲運にも発見され、里を燃やした元凶である兄を誘き寄せる人質として、復讐心を満たす為の標的として、暴行を振るわれる。
龍田はこの行為を「当然のこと」と受け入れ一切抵抗はしなかった。
最期は、兄の目の前で竜族が忌み嫌う氷漬けにされた後、遺体を木っ端微塵に粉砕され、ぐちゃぐちゃの肉塊となり、この世を去る。
【※以下、病の真相と死後の龍田・龍田たち一族・あったかもしれないもしもの話】
【※軽い近親者間での性的な匂わせ描写があります。ご注意下さい。】
▼病の真相と死後の龍田
龍田の病は、現世で生きている者から見ると『禁足地であるキタカミノサトの閉鎖的な空気を気味悪がっていたとある領地の地主が、里の外に出ていた龍田を見つけ、植え付けたもの』である。
キタカミノサトにはヒスイより前の時代から伝わって来た、とある『龍神信仰(ギラティナ/龍/霊)』の流れを汲んでおり、外部からキタカミの地にやって来た『龍神の遣い(ドラパルト/龍/霊)』がキタカミノサトを作ったとされている。
近隣の山には元々の『土地神(カミツオロチ)』が住んでいたが、お互いの神域には侵入不可の契約を交わしていた。
しかしある日、その神域から自身の土地に『小さな龍の子(龍田)』が迷い込んで来た事に気付いた『土地神』は、これを面白がり自身の贄(コレクション)に迎え入れたいと考えた。
『土地神』のモノとなる為には、『土地神』の蜜から生成された薬を相手に与えなくてはならない為、『土地神』はキタカミノサトを気味悪がっていた領地の男衆にこの薬を渡し、龍田を襲わせるように命じた。
この時の『土地神』の想いは「早く俺のモノにならないかなー」程の軽いもの。
(『土地神』の贄となる流れは、カミツオロチ→蛇→ウロボロス→尾を噛む→自身の身を食らう→同族を食らいたくなる→同族を食らう罪を犯した者は輪廻転生の輪から抜け、死後自分の配下となる。…みたいな流れです。)
その後起こった事件等について『土地神』は「自分が直接手を下したわけではないし、どう足掻こうが最終的に(龍田は)自分のモノになるのでどうでもいい」らしい。
龍田は死後、輪廻転生の輪から外れ、『土地神』が作った甘い蜜の檻の中で可愛がられる。
▼龍田たち一族
キタカミノサトにはヒスイより前の時代から伝わって来た、とある『龍神信仰(ギラティナ/龍/霊)』の流れを汲んでおり、外部からキタカミの地にやって来た『龍神の遣い(ドラパルト/龍/霊)』がキタカミノサトを作ったとされている。
里長の家系では数百年に一度、『先祖(ドラパルト)』が現世へお帰りになられる時の依り代として、健康な子どもを三人差し出す『龍降ろしの儀式』が8歳以降に行われる。(7歳までは神の子である為、一人前になった後に行われる。)
三人であるのは先祖(ドラパルト)が連れている二つの霊魂(ドラメシヤ二匹)も含めての儀式である為。
先祖の依り代には必ず男児を差し出す事も条件の一つ。
また、先祖の尊い血と交わって良いのは、同じ龍族のみであり、近親での交わりも普通に行われている。
本家筋の女性は、里長の管理・計画のもとで、一族の血を途絶えさせない為に、女性として身体が成熟したら『務め』を行わなければならない。
将来的に龍田も7歳を越え、女性として身体が成熟したら、『本家の女としての務め』をさせられる運命であった。(実際、龍田の母は(母から見て)祖父(龍田から見て曾祖父)との間に兄二人を、夫との間に龍田を授かっており、三兄妹は厳密に言えば“異父兄妹”である。龍田が兄たちの時と比べて、父親を食らいたい衝動に勝てなかったのは、発症したばかりだったのに加えて、自分と一番血の繋がりが濃かったのが父親だった為、抗えなかった。)
なお、先祖の依り代となる男性も例外ではなく、依り代として立派に成熟した身体を用意する為に『強制的な性教育』という名の筆下ろしを施される。
依り代として選ばれた子は特に尊い存在である為、『先祖が参られる前に意図せず相手が身籠るのを避ける』『身内の身体は相性が良い』『身内内の性行為は儀式の範囲内』等と判断され、筆下ろしの相手は『身籠る可能性のない一族内の同性』から選ばれる。
龍田の一番上の兄がこの教育を施され、相手役は二番目の兄が務めた。
一番上の兄は、この一族内の決まり事を知らされておらず、後にとある事がきっかけでこの事を知って精神を病み、里に火を放つ事件を起こした。
▼あったかもしれないもしもの話。
兄の『龍降ろしの儀式』は不完全に終わったが、先祖の霊魂は既に体内に定着しており、驚異的な生命力を獲得している。(死してなお霊(ゴースト)として蘇っているぐらいしぶとい・仲間(子孫)の力を借りて代を重ねる毎に強くなりそう…)
もし龍田があの時、兄が差し出した腕を食らっていたら、先祖の生命力が土地神の力と拮抗し、身内を食らいたい衝動を抑えてくれた・他の食べ物も受け付ける身体になっていっていた。=生きられたかもしれない。
けれどそんな事は龍田も兄も、先祖と土地神すらも計り知れない事。
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関連人物
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◆両親
自身を可愛がってくれていた大好きな両親。
だが幼いながら、兄たちと自分への扱いの差に少々困惑していた部分も。
(両親が龍田を可愛がっていたのは、『世継ぎを産んでくれる可愛いお人形』と思っていたからであり、龍田から両親への純粋な愛情とは違う。)
◆一番上の兄(キュウコ/カイリュー♂)
大好きな一番上の兄。
徐々に心を病んでいく兄の支えになりたいと思っていたが、
上記の事件以降は、『自分が兄に悲しい道を歩ませてしまった』と罪悪感でいっぱいになり、「ごめんなさい」と懺悔する対象に。
また、“もう生きていたくない”という龍田と“どんな形でも生きてほしい”という兄の思いとで、小さなすれ違いと衝突が起こっており、いつしか『大好きな兄』は『自分のせいで人生が狂ってしまった被害者の人』となり、最後は『自分を殺してくれないひどい人』となった。
◆二番目の兄(おぼろ/ハクリュー♂)
大好きな二番目の兄。
共に一番上の兄を好いており、『兄妹』というより『同士』に近い。
「僕は龍田ちゃんの中で生き続けるから。龍田ちゃんを通して兄様と一緒にいられるから怖くないよ。三人ずっと一緒。」と掛けられた最期の言葉が今も忘れられない。
大好きな兄が死んで悲しいはずなのに、その身体は最早己の目には『美味しそうな肉の塊』としか映らなかった。
◆佐保姫(さほひめ/オーガポン)
初めてできた大切なお友達であり、外の世界の事をたくさん知っている、憧れの存在。
「親しい人には、佐保って呼んでほしいな」とのことから「さほちゃん」と呼んでいた。
上記の事件を機にすれ違い、決別してしまうも、死ぬ前に一目だけでも会いたいと願っていた。
その願いは生前叶わなかったが、数年後佐保姫が『てらす池』に訪れた時、決別する前の姿で再会する。
(佐保姫はここで龍田が亡くなったことを察して涙する)
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外見
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長く、たっぷりとしたサラサラストレート。
結っているサイドテールは、原型であるミニリュウのシルエットのように流れる。
桃色の大きな瞳。ぱっちりしてる。
ハイライトは真ん中の上。
実は小さめなツノが悩み。
「いつか兄たちのように立派なツノになりますように」とお星さまに毎晩お願いをしている。
立ち絵の着物は七五三のお祝いの振袖をイメージ。
黄色い帯は一番上の兄(カイリュー)を、濃い青色の帯は二番目の兄(ハクリュー)を思って龍田が選んだもの。
長の娘であるため、活発ではあるが所作に品がある。
タツタソウの花飾りがお気に入り。
毎朝兄たちにせがんで髪を結ってもらっている。
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うちよそ関係
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★相談有
(物語終盤にて死亡が確定しています。If・共演はお気軽に!)
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関連イラスト
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