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第八世代(剣盾)

鏡と夢で繋がる不思議な国でのお話。

 

【あらすじ】

ガラルの田舎町に住むアリス(ワンパチ♂)は、数年前から心にぽっかり穴が空いた不思議な違和感を抱えながらも日常生活を送っていた。

ある日の学校の帰り道、アリスは公園のブランコに乗る半透明に輝くうさぎの少年を見つける。

その少年はアリスを導くように、公園の壁に突如現れた渦の中へ入り込んだ。

少年に不思議な力を感じたアリスは後を追うが、無数の鏡が浮かぶ不思議な空間に放り出される。

少年の姿を見失い途方に暮れるアリスだったが、目の端に浮かぶ球体を発見する。

その中には青い服を着た青年が踞っており、ここはどこかと聞くと、夢の狭間だと答えた。

帰り道が閉ざされ、帰れなくなったという青年にうさぎの少年の事を話すと「ぼくの白兎だ。何処へ向かって行った?」とアリスを問い詰めてくる。

奇しくも"白兎を追いかけたい"という行動理由が重なった2人は、共に夢の狭間から出ようと協力することになる。

 

簡単に言うと、4人のアリスによる『アリス・リデル』の座を掛けたバトル・ロワイアル。

ルイス・キャロルに愛された本物のアリス『アリス・リデル』となり自国の拡大と不思議の国の全てを支配する事が、各アリスの目的です。

しかし、そこへ本物のアリスが落ちてきた。

けれど歪んでしまった不思議の国の住民たちは目の前のアリスが本物であることに気付かない。気付いた時4人のアリスは本物のアリスをどうするのか。

 

 

【時系列(現実)】

実は不思議の国は、アリスが小さい頃に創り出した世界である。

共働きの両親からかまってもらえない寂しさから作り出した小さな世界だった。

 

現実と不思議の国の行き来をする内に、その境界線が曖昧になったアリスを不気味に思った両親は、精神病院へ入れる。

 

治療を施されたアリスは、不思議の国へ行けなくなり、それがかえってアリスの精神を不安定にさせ、さらに症状は悪化。

 

両親は病院での治療ではなく自宅療養を選択し、極力3人でいる時間を増やした。

すると次第にアリスの精神が安定し始めた。両親がほっとしたのも束の間、悲劇が起きる。

 

ある日、アリスが朝起きていつものようにリビングへ向かうと、閉まっている扉から赤い液体が流れ出ていた。

 

扉を開くと、そこには無惨にもバラバラにされた両親の身体と思わしき肉片の数々。

既に逃走した殺人鬼による狂気の惨事を目にしたアリスの安定し始めていた精神はここで完全に崩壊する。

 

その事件以来、アリスは精神病院で重篤患者として『今も』眠りについている。

 

冒頭の始まりもアリスが見ている夢であり、現実ではない。

 

この不思議の国での冒険は、夢の中で見ている夢である。

 

 

【時系列(精神世界)】

不思議の国はアリスの創造から誕生した。

彼の精神が最初に不安定になった時、不思議の国では隕石が落下した。

(この隕石とは現実世界におけるアリスが受けた治療と治療により見る事が多くなった悪夢のことを指す。)

隕石の中には怪物『ジャバウォック(ムゲンダイナ)』が眠っていた。

この時は不思議の国を纏める王『ルイス(バドレックス)』により、ジャバウォックとは相討ちという形で終結した。

 

その後、自宅療養により精神が安定し始めたアリスは、もう不思議の国に行くことはなくなった。

住民たちは悲しんだが、創造主であるアリスの幸せを第一に考えていた。

そしてアリスは、不思議の国の存在を忘れてしまった。

 

が、その後の両親惨殺事件によって引き起こされた酷い精神崩壊で力を増したジャバウォックが眠りから覚め、不思議の国でブラックナイトを引き起こした。

このブラックナイトとの戦いには、王が創りし側近である『剣(ザシアン)』と『盾(ザマゼンタ)』が向かった。

(ルイスは、未だ相討ちで受けた傷が治りきっておらず、寝たきりの状態であった為。というのも創造主に忘れられた事により不思議の国の力自体が弱まってきているのが原因)

ジャバウォックとは今回も相討ちという形になり、剣と盾はのちに死亡した。

 

歪み始めた国では、ジャバウォックとの戦いの傷跡が広がり始め、どこからともなく黒いモヤが掛かった人型の怪物が現れるようになった。不思議の国の住民たちは、この怪物を悪夢(ナイトメア)と呼ぶようになった。

ナイトメアを倒すには、核である願い星を破壊すること。

ナイトメアもまたアリスの夢の中の住人であり、現実世界で起こったアリスの嫌な事や悪夢が反映される。そのため不思議の国の住民たちは激しい嫌悪を感じる。

 

また、ナイトメアの中でもハッキリとした人型を保っており、意思の疎通ができるモノが現在4体いる。

力もナイトメアとは比べ物にならないほど強い。

 

創造主が不思議の国を忘れるという、国の根底がなくなりかねない大事件に加えて、現実世界から不思議の国(夢)への干渉(治療と事件)、そして悪夢(ジャバウォックとナイトメア)の飛来により不思議の国はどんどん歪み始める。

創造主の不在に耐えきれなくなり発狂し始めたり、廃人となる者が出始め、国の危機を感じたルイスは「本物のアリスが帰ってくるまで、変わりのアリスを立てよう」と提案した。(アリス以外に住民を増やすことができる権利を持っているのは王・女王のみ)

 

そしてルイスの信頼を得ている、白兎(エースバーン)、白の騎士(ガラルギャロップ)、ドードー鳥(アーマーガア)、帽子屋(ポッドデス)の4人にとある欠片(正体はルイスの心の欠片)を渡し「それぞれが最もアリスに相応しいと思う者を生成せよ。そしてその中でも一番「アリス・リデル」に相応しい者を愛そう」と言い残し、不思議の国の中央区を囲むように東西南北それぞれに領土を与え、長い眠りについた。

(アリスに相応しい者を皆で愛す=皆から愛されるアリスという一番の地位を手に入れる変わりにアリス・リデルとなった者は不思議の国の安寧だけを願う機械となる。ルイス自体もこの時点で既に狂っており、後に機械となる事を承知で4人のアリスを創らせた。)

 

こうして選ばれた4人のアリスは、ルイスに愛される本物のアリス「アリス・リデル」となり、自領拡大を行い不思議の国を支配することが目標となった。

 

そしていつしか不思議の国の住民たちは、自分達の創造主であるアリスのことすら認識できないほどに歪んでいく。

 

 

【キルクスカルテット】

(彼ら(彼女ら)の正体は、長い年月を掛けて多くの願い星の力を蓄えて成長したナイトメア。また他のナイトメアよりもさらに強くアリスの悪夢が反映されているため、その身体は両親惨殺事件を彷彿とさせるようなつぎはぎだらけである)

ナイトメアは願い星の粒子であるため、通常人格は持っていない。

人格を持つのは鉱石状態の願い星のみ。

【簡略化無しの剣盾世界観】

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